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cc-jp - Re: [Cc-jp] Re:その他もろもろ【論点10】――プロモーションを企図したCCPL

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Chronological Thread  
  • From: "Masahiro HIRAYAMA" <sentinel AT d6.dion.ne.jp>
  • To: <cc-jp AT lists.ibiblio.org>
  • Subject: Re: [Cc-jp] Re:その他もろもろ【論点10】――プロモーションを企図したCCPL
  • Date: Thu, 11 Sep 2003 21:21:52 +0900

平山です。

From: "Yuko Noguchi" <noguchiy AT stanford.edu>
Sent: Thursday, September 11, 2003 10:16 AM
Subject: Re: [Cc-jp] Re:その他もろもろ【論点10】

> > ただ、CCを期限付きで使いたい場合というのは、その後パブリック
> > ドメイン化するという利用法よりも、とりあえず告知のために1〜数年
> > CC化するという方が需要がありそうな気がするのですが、どうでしょう。
>
> という真紀奈さんのご指摘については、わたしも、そんな気もしています。
> 立ち上げ期のクリエーターが、CCをまずはプロモ目的で使って、だんだんビッグに
> なってきたらもっと別のスキームに乗り換えたい、というような需要も考えられます
> よね。

新人アーティストのプロモート用にCCライセンスを使おうというのであれば
NonCommercial系ライセンス群からひとつ選べばヨイのでは? そのうえで
営利目的の利用であれば、印税=著作物使用料の支払いを受けらるよう
契約を結ぶことだってデキるわけですし。宣伝のため「期間限定で」CCPLを
利用したいという動機がイマイチよく理解できません。

作品の一部のみCCライセンス付与するという限定的な使い方もあるでしょう。
あるいはデビュー作のみCCライセンスで公開して売り出して、二作目からは
通常のAll Rights Reservedで行くとか。

Masahiro HIRAYAMA
sentinel AT d6.dion.ne.jp
http://harunoriyukamu.at.infoseek.co.jp/

----- Original Message -----
From: "Yuko Noguchi" <noguchiy AT stanford.edu>
To: <cc-jp AT lists.ibiblio.org>
Sent: Thursday, September 11, 2003 10:16 AM
Subject: Re: [Cc-jp] Re:その他もろもろ【論点10】


> 野口です。
>
> ③ 期限限定ライセンスについて
>
> 荒川さんがご指摘の
>
> > 期間限定ライセンスは需要としてありそうな気がします。世の中に溢れる著作
> > 物の多くに,法で定める期間ほどの保護が必要と思っているのか (思われてい
> > るのか) 広く世間に聞いてみたい気がします。
>
> これは、まさに同感です。今の知的財産国家戦略では、いたずらに権利強化が叫ばれ
> ていて、映画以外の著作権についても期間延長を検討しているとありますが、
>http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/030708f.html#4-2)
> 私は、本当に、一般の大多数の人のニーズに合ってるのか、本当に疑問だと思いま
> す。
> ごく一部の人たちの権利を守るために、残りの大多数の国民に負担をかけるのは、こ
> のデジタル時代、ドッグ・イヤー時代にどうも逆行しているのじゃないかと。
>
> > ただ,期間を短く設定したとして期限満了後の著作物がどう扱われるのか (扱
> > うべきなのか) 気になるところです。アメリカならパブリック・ドメイン化す
> > る方法もありますが日本はそんなに単純じゃないですよね。
>
> そうですね。ここは、完全なるパブリック・ドメイン化を目指すなら、真紀奈さんが
> ご指摘の通り、人格権が最大のネックになるのでしょう。アメリカのFounder's
> copyrightは、確か、著作権をCCへ譲渡して、14年間だけ著作者に権利をライセンス・
> バックし、14年間たったらライセンスが切れる→著作権はCCのもの→CCは一切権利行
> 使しない、という形でそのスキームを完結させていると理解しています。この点で言
> うと、どう考えても人格権は残ってしまう。
>
> でも、もうひとつの考え方としては、財産権だけでも同じような形でパブリック・ド
> メイン化する努力をして、人格権に関しては、不行使特約を結んでおいて、あとは、
> 著作者の信念にゆだねる、という、もう少しファジーなやり方もあるかもしれないで
> すよね。完全ではないけれど、前進だ、ということで。そうして、放棄したことを後
> 悔する人が何人いるのか、それとも、意外とだれも人格権なんて行使しないのか、見
> てみる。う〜ん、ちょっと無責任すぎますかね...
>
> > ただ、CCを期限付きで使いたい場合というのは、その後パブリック
> > ドメイン化するという利用法よりも、とりあえず告知のために1〜数年
> > CC化するという方が需要がありそうな気がするのですが、どうでしょう。
>
> という真紀奈さんのご指摘については、わたしも、そんな気もしています。
> 立ち上げ期のクリエーターが、CCをまずはプロモ目的で使って、だんだんビッグに
> なってきたらもっと別のスキームに乗り換えたい、というような需要も考えられます
> よね。
>
> > そういう場合、派生を許可していたら大変なことになりますので、その
> > 期間内のみ頒布可能というライセンスになると思いますけど。
>
> なるほど...そうですね。
> 彼らは、しかし、派生作品ではなく、完全コピー作品も回収したい、と思うのでしょ
> うか?それとも、それはいいや、と割り切れるんでしょうかね?それによっても変
> わってくると思います。
> もしも、作品回収、というインセンティブがないのなら、ある意味、クリエーター
> が、コンテンツのUpを数年後にやめればいい話ですよね。そして、コピーした人たち
> にも事前に「数年経ったら撤回してください」という条件を付けておいて、器官系か
> ごは、その後の頒布をやめてもらうようにする(具体的にはどういう手段があるのか
> 分かりませんが...)。でも、完全に回収することは事実上不可能だし、そのリスク
> は最初から承諾してもらわないといけない。それは、そんなにクリエーターにとって
> ひどい条件だとも思わないんですけどね。だって、彼らはプロモ目的でCCを利用した
> わけだから、それと引き換えに多少の雑音には目をつぶってもらわないと、フェア
> じゃない気もするし...
>
> でも、こういういい加減なことだと、逆にCCが文句を言われることになったりするの
> でしょうかね?
>
>


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